腹筋とお腹とダイエット
腹筋とお腹とダイエットのページでは、基礎代謝と消化と吸収と言った生理学的な観点からも腹筋の量を増やす事により、脂肪の燃焼とどの様な関係が有るのかと言う事を考えて行きたいと思います。
お腹の出ている人って、その出方によって色々なタイプに分かれます。中年男性に多いのは、お腹の皮がパンパンになってしまっている太鼓腹って言うタイプが多いですね。
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男性と女性とでは、お腹の出方の違いがあります。男性の太鼓腹に対して、女性は下っ腹がほっこりと出てくるタイプが多いのです。
やはり女性は、男性に比べると腹筋が弱いせいもあって、内臓が下がってしまうのが原因です。また、女性は女性ホルモンの関係も有って、どうしても、皮下脂肪が付きやすいのです。
原因としては、やはり過度の食べ過ぎや飲みすぎと、運動不足の結果、内臓脂肪や皮下脂肪がたまってしまうのです。
中年になると基礎代謝も低下することによって、内臓脂肪は更に、貯まりやすくなってしまうのです。
基礎代謝が高い若い時って、食べても食べてもエネルギーを消費していますから、贅肉を付ける暇も無位なのです。
基礎代謝って言うのは、精神的、肉体的に完全な安静状態のもとで、快適
な室温のもとで、放出されるエネルギー量の事です。簡単に言いますと、寝ていても、脂肪を分解できる能力の事です。
この基礎代謝は男性は、40歳を過ぎると、低下していき脂肪を分解出来る力がかなり弱くなります。
アルコールと肥満との関係は、アルコールを飲んだ後に原因があって、アルコールを飲んだ後に食べるラーメンとかご飯がいけないのです。
アルコールだけなら、太鼓腹にはなりませんね。つまみをほとんど、食べずにひたすら飲むタイプって、痩せている人が多いですね。
では、摂ってしまったエネルギーをどんどん燃やさなければなりませんが、体内でエネルギーを活発に燃やす組織とは筋肉ですから、この筋肉を増やしてやれば脂肪の燃焼率は高まるのです。
そうすれば夜寝ているときでも、基礎代謝によって、脂肪は減っていくことにつながります。
男性では、エネルギーの35%が筋肉によって消費されているのですから、筋肉をつけることが、やせることにとって重要なのですね。
筋肉をつける目的でいくら運動しても効果が出ない原因として、間食があげられます。 空腹時に脂質の吸収や燃焼がおこなわれるので、せっかく運動しても間食をしたのでは、元も子も有りませんよ。
空腹時って、脂肪細胞の中にある脂肪分子を膵リパーゼが脂肪酸とグリセロールに分解して細胞内で、種々の酵素の作用をうけて、ジグリセリドやトリグリセリドになって、これらの脂肪は、さらに、カイロミクロンとなり、リンパ管へ入り最終的には、筋肉や心臓で燃焼されるのです。
つまり、運動だけしても、食事のコントロールなくして、突き出たお腹を元に戻すということは難しいのです。
次に、消化と吸収について簡単に説明していきます。
食物は、栄養素にならないと、エネルギーにはならないのです。消化には、物理的消化(物をかむ、消化管運動)と科学的消化(消化液の作用)が有り血管に入る事を吸収と言います。
食べた物は、口腔(唾液が出る)~食道~胃(胃液が出る)~小腸(十二指腸、空腸、回腸)~大腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)~直腸へとつづくのですが、この流れの中で、栄養の吸収が一番多い場所は、空腸と回腸なのです。
大腸では主に、水分を吸収しています。
次は、3大栄養素の吸収ですが、
1) 炭水化物はグルコースになって吸収されます。
3) 脂肪は、脂肪酸とグリセロール(なめると少し甘い)になって吸収されま す。
水や無機質は、ビタミンは、そのまま吸収されます。
脂肪は、水に溶けないので、肝臓で生成される胆汁(界面活性剤)の作用により、ミセル(乳化)になり、トリグリセリドからカイロミクロンになり、最終的にリンパ管ヘ行き血管へ入ることになります。
ここで、インシュリンとはどのようなホルモンなのだろうかと言ったことについて簡単に説明していきます。
インシュリンとは、すい臓のランゲルハンス島から分泌されます。インシュリンの他にもグルカゴン、ソマトスタチンと言うホルモンが分泌されます。
インシュリンの作用は糖質(グルコース)グルコース(単糖類)をグリコーゲン(多糖類)に換える作用をします。
グリコーゲンは、筋肉や、肝臓に貯蔵されます。そして、グルコースが余ると脂肪に変換されます。
インシュリンは血糖値を下げる作用がありますが、血糖値が下がり過ぎないように、空腹時には、アドレナリンやグルカゴンが血糖値を上げることによって、血糖値を一定に保っているのです。
また、ダイエットしている人で、朝食は、食べない分だけやせるなどと言う考えは、ちがうのですね。
すい臓から出るインシュリンは、ブドウ糖を、脂肪に変える働きをしますが、この、インシュリンは、朝よりも、夜に多く出るのです。
つまり、食事の量が朝と、夜で同じであるとしても、インシュリンが多く
出る夜に食事をする方が、太りやすいのです。