有酸素運動と健康

有酸素運動と健康のページでは、生理学的にも効率のよい有酸素運動のメカニズムや効果について考えていきたいと思います。


有酸素運動を続けていくと、ダイエットや、心肺機能の向上
などと、体に好い効果がドンドン現れてきます。


では、ここでダイエットと有酸素運動の関係について考えて行きましょう。


効率のよいダイエット法とは、やはり有酸素運動ですが、この有酸素運動を行うことによって脂肪が燃焼してゆくメカニズムとしては、最初にエネルギーとして、使われていくのが、血液や筋肉、肝臓の中に有る糖分とグリコーゲンなのです。


脂肪が燃えていくのはその次になりますから、体脂肪を燃焼させるには時間がかかるのです。そして脂肪を燃やすのには、多量の酸素が必要ですから、やせるためには、ゆっくりと長時間の有酸素運動を行い、体の中に酸素をいれていくのがよいですね。


一番身近で安全性が高い運動として、ウォーキングがおすすめです。


ダイエットのみならず、歩くことによって、気分的にも爽快感が有りストレスの解消や心臓や肺の機能の向上、動脈硬化、高血圧の改善、ぼけ防止などと、健康の為に大変にすぐれた、有酸素運動と言えます。


では次に、運動不足による悪影響を少し説明していきたいと思います。

1) 心筋梗塞狭心症

2) 動脈硬化

3) 体力低下、筋力の低下

4) 高血圧

5) 腰痛症

6) 糖尿病

7) 肥満症、自律神経失調症

8) ノイローゼ

9) 情緒不安定

これらのように、運動不足によって、引き起こされる病気ってかなりあります。


運動不足になると、太りますよね。そして、筋力が弱くなっていきますから、腰痛になりやすいし、ストレスや精神不安定による精神、神経症状なども怖いです。


有名なフロイトもノイローゼは、運動する事により治ると言っています。


次に、運動と脳との関係を少し考えていきたいと思います。


人間の脳細胞って、増えないと思われていましたが、実は齢をとっても増やすことが出来るのです。運動することにより、記憶の細胞である海馬を鍛えることによって、海馬の細胞を増やすことが出来るのです。

海馬の細胞って、ストレスによって、破壊されやすいのですが、運動する事により、前頭葉の運動を司る部分の運動野と脳の奥のほうにある大脳基底核という部分が活性化します。


この分野は感情に関係する部分ですので、ここの部分が活性化することにより、心の悩みまでも直してしまう効果が運動にはあります。


人間は悩みながら運動することはあまり有りませんから、何かの悩みが頭から離れない時は運動するといいで
すね。


それでは次に、実際の有酸素運動の行い方を説明していきましょう。


まず始めとして、軽い肥満傾向の人のウォーキングについてですが、循環器系の疾患や関節などの痛みが無い人の目標は、一日に一万歩以上がいいでしょう。


時間的には一時間位かけて歩いて下さい。歩いている途中で疲れてきたら休み休み歩くのです。週に5日位は歩くようにして下さい。


続けることによって、しだいに血管も柔軟性が増し、血液中の脂肪や、糖質も燃焼され、血液もさらさらとなり、血圧も下がります。


歩く前の注意点としては、血圧がものすごく高い時や、不安定な時は、歩くことはやめて下さい。


高血圧の時に、運動をすると、心臓に負担が掛かり、心臓発作を引き起こすことが有りますから危険です。


次に、運動をする時間帯ですが、血圧が比較的下がっている夕方のほうがいいです。特に夏の昼間などは暑すぎるので熱中症などの危険性があります。

冬場は、夕方は気温が下がってしまいますので、夕方の運動は避けた方がいいです。