光と健康のメカニズムのページ
光と健康のメカニズムのページでは、光のもつ作用を利用して精神的、肉体的にも健康になる為のメカニズムについて考えていきたいと思います。
気持ちが暗くなる原因の一つとして、光不足が考えられるのです。夏のサンサンと輝く太陽の下で、暗くなるって事は、ありませんよね。
これとは逆に、曇りや雨降りで日差しが弱くなると、何となく気分が滅入ったりしませんか。冬場は特にそのような傾向が多いのです。これを、季節によるうつ病と言っています。
では、どうして光が不足すると、暗い気分になってしまうのでしょうか?目から入った光って脳の後ろの後頭葉の、目の神経を支配している視覚野という場所に伝えられ、最終的には松果体という場所で、前駆物質のセロトニンからメラトニンといった物質を生成します。
このメラトニンは精神安定にとって、非常に重要な働きをするのです。
松果体という場所は、光の情報により、夜になり、しだいにまわりが暗くなってくると内分泌系を調整する生体内時計と言われています。
メラトニンは、睡眠をもたらしたり、免疫力を強めたりする働きをするのです。ですから、光の力を利用するためには、日差しをあびないといけませんね。日中に光を浴びておく事がメラトニンの生成量を増やすこになり、心を安定化させることになって行きますよ。
他にも、光を浴びることによってカルシウムの生成に欠かすことの出来ないビタミンD3を作ることが出来ます。つまり、骨粗しょう症の予防にもつながると言うことですね。
骨粗しょう症って、女性ホルモンとも関係していて、エストロゲンが少なくなっていくと、カルシウムも減ってしまうのです。お年寄りなどの骨がカルシウムが少なくなることによってもろくなり、骨折しやすい骨になってしまうのです。
お年寄りが骨折によって入院する事にでもなると、運動がほとんど出来なくなってしまい、筋肉からの覚醒刺激もなくなってしまい、ボケてしまう事も有りますので要注意ですね。
小児では日光不足、ビタミンD3不足、腎機能の異常で、血液中のカルシウムやリンが不足する事により、低カルシウム血症になって、骨の石灰化が低下してしまい、くる病と言われる病気になることも有るのです。
これが成人の場合ですと、骨軟化症と言われている病気です。
くる病は、食物としてのカルシウムやリン酸の不足よりも、ビタミンDの不足によって、小腸からのカルシウムやリン酸の吸収が妨げられて引き起こされる病気です。